2010年3月23日火曜日

どんどん季節は流れて



戦後の焼け野原から65年過ぎて、東京には新しいビルが立ち並ぶようになった。立ち並ぶでは無く、ひしめき立つという表現の方が相応しいかもしれない。凄まじい発展だ。どれだけビルを立て続けたのだろう。

全てが崩壊した焼け野原の日本で「生きよ、堕ちよ」と坂口安吾が言ってから、東京ミッドタウンのスターバックスで「キャラメルマキアートをトールで」なんて言ったりするのに65年しかかからなかったことになる。どれだけの速さでビルを建てまくったら、どれだけの速さで物が増えれば、こんなことになるのだろう。

98年、ちょうどGoogleが出てきた頃で、当時の僕もインターネットが全てを変えるなんて思った。実際、世の中は大きく変わってきて、調べごとをするのに図書館に向かう人は減った。家族はちゃぶ台を囲むなんてことは無くなって、親子の会話はメールになった。

65年を改めて考える。1世代は大体30年とすると、終戦直後の65年前はちょうど祖父母の世代にあたる。そして、父母の世代が過ぎて、ちょうど今が僕らの世代だ。父母の世代の80年代のモノづくりニッポンは変わってきている。それらが変わっていこうとしているのを感じている。僕らは車は持たないし、テレビは見ない。どのように変わっていくのかは分からないけれど、それには良い面と悪い面が両方あって、僕らはきっとその両方の責任を持たなければならないんだと思う。

大和朝廷ができたのが4〜6世紀らしいけれども、世代で考えるとざっくり50世代前ということになる。古墳時代から、たった50世代ということになる。そう考えると僕らはとんでもなく遠いところまできてしまったし、これからもとんでもなく遠いところに向かっていく。

変わらない物もある。美味しいものを食べれば嬉しいし、人が死ぬのは悲しい。楽しい、辛い、気持ちいい、、、そんな感情や感覚は言葉や論理や歴史を超えて共通の感覚として在り続けるんだろうと思う。

とてつもない速さで変わっていく中で、変わらないものを見失わないでいるということは難しいかもしれないけど、とても大切な気がする。どんどん季節が流れていくなかでも何が好きか位は言いたい。

Ustreamで七尾旅人×やけのはら - Rollin' Rollin'を聞いてそんなことを考えた。

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