2011年12月31日土曜日

2011年の振り返り

2011年も終わろうとしています。その前に個人的に印象的に残ってることをまとめておきたいと思います。2011年に始まったものでないものも多く含まれていますが。。。

・動画コンテンツ
動画コンテンツが増えてきました。ニコニコ動画が有料配信を始めたり、Googleが2011年のまとめ動画を公開したり、サービスをリリースした際にサービス概要を紹介したり、またやカーンアカデミーにようなラーニングサービスが出てきました。要因としては回線の安定などもありますが、やはりスマートフォンの普及が大きいでしょう。


・ソーシャル化
ウェブ2.0に起きた大きな変化の中にCGMがあります。多くのメディアがユーザーが参加するように置き換わりました。例えばブログ、今まではニュースサイトは見るものでしたが運用する人が出てきました。同じことがソーシャル化して変化しています。ソーシャル化とは「自分を中心に情報を配置する」ということとでも理解しておきましょうか。

自分の位置からタクシーを呼べるiPhoneアプリとかがリリースされたりもしました。同じように、既存のサービスをソーシャル化した回答を考えていくと面白いと思います。

・ストック型からフロー型へ 
グーグルが推測するインターネット上の情報量は、6年前が5EB(エクサバイト、エクサバイトは百京バイト)だったのが昨年中ごろには281EBと60倍近くになっていることを挙げた。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20100216/212828/?ST=nmg_page

2010年の記事なので281EBになったのは2009年のことですが、情報量は増大し続けています。ちなみに単位のまとめは下記の通り。

  • キロ(k)・・・103を表す単位
  • メガ(M)・・・106を表す単位
  • ギガ(G)・・・109を表す単位
  • テラ(T)・・・1012を表す単位
  • ペタ(P)・・・1015を表す単位
  • エクサ(E)・・・1018を表す単位

情報量が増え続ける中での回答として、積み上げた情報ではなく、流れてくる情報に注目する傾向が強くなっています。

・金融に端を発する価値観の変化
ケタ違いの金額が個人によってやり取りされるようになりました。例えばリーマンブラザーズの元CEOリチャード・S・ファルド・ジュニアは1993年から2007年の間に5億ドル(約526億円)の給与を受け取ったとされています。1968年に衝撃を与えた三億円事件がありますが、まさにケタ違いの報酬です。

ハリウッド映画でも小説でもマンガでもアニメでも銀行強盗や身代金の要求がチャチなものになりました。かといって強欲を否定することもできません。そうしてわかりやすい悪役もいなくなりました。ダークナイト、SAW、マネーボール、ヒミズ、なんとなくそれに対する答えを模索している気がします。

・分裂したアイデンティティの許容
キャラクターやアイデンティティは自分が対する社会の鏡像として成立しています。例えば会社で働く自分と、友人と過ごす自分は少し違います。そして別のキャラクターは別の社会があるから成立します。だから友人と会社の上司が同席したらどのキャラクターで行くか迷います。

前のソーシャル化とも繋がってきますが、その社会はインターネットの世界で融合しつつあります。そうした場合、どういう変化が起こるのでしょうか。

・震災と原発が明らかにしたもの
震災と原発は分けて考えてますが、それぞれにおいて個人や社会や組織が直面した時、どのように機能して、また機能しないのかということが明らかになりました。

・独裁体制の終了
チュニジア、エジプト、リビアや金正日の死去、北朝鮮はまだ先行きはわかりませんが独裁体制の多くが終了しました。カストロの辞任も今年ですね。一方で国内の政治局面ではリーダーシップが求められています。

・コンピューターの枠を越えて
スマートフォンやタブレットPC、キンドルなどの発明によってインターネットが引続き開放されて来ています。これらの発明がスティーブ・ジョブスやジェフ・ベゾスの独裁よってつくられたというのも面白いです。インターネット解放戦線は今後どのように展開していくのでしょうか。


・ソーシャルゲームとコンシューマーゲーム
最後にソーシャルゲームです。個人的にソーシャルゲームが面白いゲームになることを望んでいます。またコンシューマーゲームが相対するのはソーシャルゲームユーザーだけではありません。オープンワールド系、FPS、ネットワーク化、モーションセンサーなどを含めてコアゲーマー向けにどういったものが提供されるかが楽しみです。

最後の方はちょっと駆け足になってしまいましたが、2011年に個人的に印象的だったことを列挙してみました。来年こそは良い年でありますように!









2011年10月16日日曜日

どんどんだす

先月の連休に小規模なhackathonを企画しました。

ハッカーソン(Hackathon:Hack と Marathon を合成した造語)は、同じテーマに興味を持ったデベロッパーが集まり、互いに協力して コーディングを行うイベントです。ハッカソンは短時間で集中してグループコーディングを行うため、スキルの向上させるたでけなく、大きな充実感と達成感を得ることができます。
https://sites.google.com/site/devreljp/Home/hackathon-in-a-box

それぞれに刺激を受けて非常に有意義な時間でしたのですぐにでは無いと思いますが企画をしたいと思います。その時に作ったものとは別物なのですが、その時に思いついたものを週末で作ってみました。

基本的な考え方としては次の2点です。
・今ある18歳未満の年齢確認ページはごまかし。18歳未満でも余裕で見れる。
・子供からインターネットを始めれる環境整備は必要だと思う。

そこでFacebookのAPIを使って年齢確認をするサービスをつくろうと思い、プロトタイプを作って見ました。

http://facebook20.heroku.com/

登録ページでリンク先が出てしまっているので、このままではあまり意味はないかも知れませんがあくまでプロトタイプと言う意味で作って見ました。そこで触っている内にFacebookAPIの仕組みを使って、履歴書とか自動生成できるのではと思って別のサービスを作って見ました。

http://resumebook.heroku.com/

こうして考えてみるとアイディアを実施してみると新しいアイディアが生まれるものなのだと思いました。最後にまた引用で。


アイデアって、無くなるとかじゃないんですよ。
創作意欲が無くなるっていうことが、アイデアが無くなるっていうことなんです。だから「描こう」と思ってさえいれば、アイデアって出てくるから、「アイデアが無くなるかも…」とか恐れてちゃいけないんですよ。どんどん出す、貯金しとかない、みたいな。


一番ヤバイのは「どーでもいいかな」って思うことなんですよ。
粘りがなくなるというか。本当はもっとそこでガーッといかなきゃいけないのに、「こんなもんでいいかぁ…」とか、思っちゃう感じがね、ヤバイんですよ。


荒木飛呂彦




2011年8月8日月曜日

モノづくり以外の部分













モノづくり以外の部分についての雑感を書いてみたいと思う。それはマーケティングやプロデュース、ビジネスモデルなどと呼ばれたりする部分になる。

まず始めにどんなに優れたものでも伝える手段がなければ広がることはない。だからそれを届ける手段が必要になる。だからどんなに優れた画家であっても、一枚も売れずにこの世を去ったりする。マーケティングというと、人のふんどしで相撲をとるといったイメージを持つかも知れないが、ものを世界に届けたいと思うのならば、それは必要なのだ。そしてその循環がなければ次にモノを作る元手がなくなる。

さらに言うならば、このモノを届ける道筋も、優れた道路設計や都市設計があるように創造的行為となると感じている。モノ自体が空虚だった場合は詐欺行為のような印象を与えることもあるのだと思うが。

次にどう伝えるか。人にメッセージを伝えるのは難しい。なぜなら同じ言葉でも、個人個人によってイメージする像が異なるからだ。だから、いろいろな言葉を選び、相手と自分の共通な言葉を探して伝えていく必要がある。時には針の穴を通すような作業を延々とさせられる気になる時もある。優れたキャッチコピーとは、これができている言葉なのだと思う。それに加えて、スパイスが効いているとなお良い。相手がスパイスの味を確認できた時、「ああこれに俺は気づいた」と思う。そうすることによって、今度はその言葉が相手のものになる。

ただどうしても全員に伝えることは、理解させることは現実的には不可能だ。世界中の人と同時に会話はできない。だから誰に伝えるのかが大事になる。そしてどの様に有限の資源を配分するかということになる。

ちょっと主観的な推測も入っているかも知れないが最近面白いなと思った具体例を書いてみる。

・ドラゴン桜は東大受験をテーマにしたマンガだが、編集の佐渡島さんはマンガコーナーだけでなく、参考書の横に置いてもらうよう働きかけた。ドラゴン桜は受験生にも届くマンガだと判断した。

・ AKB48。優れたアイドルを探しだすのは相当な資源が必要となる。しかも美的センスは偏りがあり、共通解を出すのは難しい。だからその資源を削り、選び出す過程を作る方へ資源を投入した。

・韓流アイドル。優れたアーティストを探しだすのは難しい。だから原石が入っているかどうかは判断する資源を削り、とりあえず磨き上げ、物量を増やすことに資源を投入した。


下の二つは、先に書いたようにモノ軽視につながりやすく、モノが軽くなってしまえば使い捨てや詐欺的な印象を与えるといった点も補足しておく。ただこうして、考えてみると色々な問題を含むことは承知ながら、非常に興味深く読み解ける。最近、流行している「カーヴィーダンス」というやつも、マーケティング手法においても見事なような印象を受ける。

最後に、どうしたらこうした方法を考えつく事ができるのか。それに対して今思っていることは 「部分から全体を想像すること」、「複数のことを同時に走らせること」、「空気を創りだすこと」だ。ちょっと長くなってしまったので、説明は割愛してコクリコ坂の例を最後に記す。

・コクリコ坂のモデルは横浜だというキーワードを設定した。そしてKDDIと横浜市と協力してモデルとなった横浜市の名所をスタンプラリーするパンフレットを作成した。そして最後のスタンプはAUショップで押すこととなり、そこで景品がもらえる。

2011年7月28日木曜日

2つの助言













起業してる高校の時の同級生に合ってきた。2つのことが印象に残っているのでまとめておく。

物事には将来性とリスクという二つの側面があって、その天秤を持っていることが起業家には必要だということ。また特に将来性を見るにはポジティブさが必要だということ。お前が起業家になるのかどうかは知らないが、起業家になるにはそのポジティブさが必要だと。

もう一つ。ビジネスをするには、ニーズを持っている人やお金を払う人と、話をまとめる必要がある。それが伝わらない時、相手がネットのことが分からないから伝わらないと思っているならば、それは大きな勘違いだということ。要は「なに屋さんなのか」ということが伝わっていない。それが伝わらなくても成立するビジネスもあるんだろうけど、それって面白いか?

すごく当たり前のように聞こえるかも知れなけど重い言葉だった。

2011年7月24日日曜日

原宿ウェブ研究所 第八回

原宿ウェブ研究所の第八回の講義。
http://www.hwl.jp/

今回で講義の内容は全て終了。前回と同様に今週の作業の状況を皆で報告してフィードバックをもらう。進捗の状況はまちまちだったけど、一ヶ月後に完成したものの発表があるので本来的にはそれが最終回にあたる。自分とは異なるフィールドのに接し、広い世界が生まれ、大きなものが動き始めるということについてじっくり考える良い機会だった。

今後もメンバーとの交流を続けたいという話をして第八回の講義は終了した。 近日中にできたものについては報告できると思います。

原宿ウェブ研究所では7月19日に学生向けのセミナーをやるそうなので、興味がある方は参加してみてはどうでしょうか。
http://blog.hwl.jp/archives/3928162.html

個別に話を聞きたいという方は聞いてください。Twitterもしくはコメント欄でもOKです。

 追記:Facebookとかで言ってしまったけど作ったのはhttp://sgtsu.com/です。

2011年7月17日日曜日

ブログデザイン修正

少し前にですがブログのデザインを変更しました。あとFacebookのコメントも投稿できるようにしました。

原宿ウェブ研究所 第七回

原宿ウェブ研究所の第七回の講義。
http://www.hwl.jp/

今回は引き続き、各自企画した内容の実装具合のフィードバック。クローラーを2個作ったので それについてアドバイスをもらった。講義を通して使うフレームワークはCakePHPなのだがクローラーはシステムとは分離しているので、使い慣れたRubyで書いてみた。ちょこっと問題になっていた箇所が残っていたけど、相談してみたら、ちょこっとした変更ですんなり解決しました。

講義は残すとところあと一回になってしまった。講義が終わった後はどのような交流が生まれるのか楽しみでありつつも、とりあえず残りの期間でできることに注力したいなと思いました。

2011年7月10日日曜日

コミュニティの見え方












ウェブサービスのソーシャル化が進んできている。個人にあわせた検索、情報提供、ECサイト。いまは出来るとこからサービスが提供されているが何処かでローカライズの壁にぶつかる。例えばSEO業界では先日のパンダアップデートは話題となった。パンダアップデートとはざっくり言うと、お金を払って記事を大量生産して検索結果の上位を取ろうとするコンテンツファームへの対策だ。

参考: 今から保存版?究極のGoogleのパンダアップデート対処法

このコンテンツファームの対策は米国を中心にして行われたとの発表があった。なぜ米国を中心にしているのかという点についてはリンク先で下記の様な言及がある。

言語が異なると、たとえばリンクの構造やスパムの状況も違ってくる。ユーザーに対して質の高い結果を提供できるようになるまで、たくさんのテストをしなければならない。

参考:「パンダ・アップデートはまだ日本語サイトには導入されていない」 from Ask Matt! on YouTube

すなわち「被リンクの傾向」、「ユーザー滞在時間」、「テキストの重複率」など全世界で共通の統計方法で判断できることとには限界があり、何処かでローカライズの対応をする必要があるからだ。

先日リリースされたかわいい検索は面白いアプローチの仕方だと思う。この仕組みは絵文字などによってウェブページの雰囲気を読み取る。これは絵文字文化へのローカライズ対応だと思う。

ただしこれでは難しいケースも想定される。例えば\(^o^)/という顔文字があるが、ある人は「人生オワタ」という意味でも見るし、他の人は「やったー」という意味で判断する。 それはこの顔文字がコミュニティによって違う意味で解釈されるからだけれども、そういう状況ではローカライズ対応は難しくなる。

逆を言えばコミュニティを可視化しておく仕組みがあればローカライズは容易になる。そう考えるとGoogleとFacebookとの戦いはコミュニティをどう扱うかとうことになる様な気がする。


原宿ウェブ研究所 第六回

原宿ウェブ研究所の第六回の講義。
http://www.hwl.jp/

前回のフィードバックを得て、企画の概要を修正して、さらに開発スケジュールの確定、DBの設計までを今週の課題とした。フィードバックを得られる のは非常に大きい。特に貰える意見がサービスがどうしたら良くなるのかという視点に立ったポジティブなのものというのが有り難い。あと今回以降は自分で開 発のペースを決めて実施していく。 あと二回で完成まで持っていくことを考えるとタイトなスケジュールになるという感想と、あと二回で終わってしまうことの寂しさを感じる。

 また本日の昼は@fntaさんのデジタル一眼カメラ講座。カメラを持ってきて下さいとのことだったので、しばらく自宅で寝かせておいたNikon D5000を持参。そしてまさかの課外授業。基本的な操作を覚えつつ、ワイワイ撮影会が行われたんのも楽しかった。

午後はしばらく開発作業をしつつ、15時からイスラエルの起業家メニさんのプレゼンテーション。はじめに原宿ウェブ研究所の目指すハイブリッドエンジニアについての再確認。


ハイブリッドエンジニアとは3つの意味でのハイブリッドエンジニアを目指す。
1.インフラからサービス実装までの開発能力をみにつける
2.開発サイドとビジネスサイドという両側面の判断をみにつける
3.日本と世界という側面でのビジョンをみにつける

すなわち今回は3番目に対する講義ということになる。プレゼンテーションの内容は海外視点で見たときの日本のインターネット産業の能力と、なぜ日本 企業は海外展開をしない(できない)のかと言うもの。ちょっと自分の中で消化するには時間がかかりそうだが、グローバルなビジネス展開についても考えていきたい。


今回の講義は非常に盛りだくさんだった。


2011年7月2日土曜日

根っこの部分












ここ三ヶ月くらい思っていること。人間の根っこの部分は変わらないということ。どんな考えにしても良く良く考えてみると、その人の根本的な欲求が反映されてる。話をよく聞いてみたりしてもそう思うし、自分の考えを振りかって見てもそう思う。どこかで「自分らしさを探してみるという風潮があるが、そんなモノは存在しなくて、モノを作る過程において自分らしさが発揮される」という話を聞いたことがあったが、正しくそんな感じ。

どんなモノにも作った人のサインが込められてる。banksyなんてその典型な気がする。そんな所に同類の匂いを感じたりするのだろう。と、性根の腐ってる僕は思いました。

原宿ウェブ研究所 第五回

原宿ウェブ研究所の第五回の講義。
http://www.hwl.jp/

今回は今後一ヶ月でそれぞれが製作するサービスの企画発表。同期メンバーの発表を聞いて反省するところが沢山あった。「好きなことを突き詰めたら面白いことに繋がるはずだ」という単純な動機を忘れていた気がする。世界を変えるサービスはそんなところから登場するはずだ。アイディアとは世界に自分の存在意義を問うことだ。

先日の4Games.netにこんな記事があった。

川上氏:
鈴木さんは,今の現代……もしくはちょっと前の時代もそうですが,ナウシカとかラピュタみたいな作品を作って,何百億円もの収益をあげるのは無理だと言うんですよね。それは,もうジブリでも無理なんだと。なぜかと聞くと,「時代が求めてないからだ」と言うんです。

4Gamer:

じゃあ,その「時代が求めてる求めてない」というのは,どこで判断というか,嗅ぎ分けるものなんだろう。

川上氏:

そこは「感覚」としか言えないんだと思います。僕も不思議に思って,鈴木さんに「じゃあ,時代に合わせて作品を作っているんですか?」って聞いたら,鈴 木さんの答えは「どんな作品であれ,時代は反映する。何を作ったとしても,それはその時代の雰囲気を反映せざるをえない」というものでした。

http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20110628048/


この時代ということばは世界と言い換えてもいいかも知れない。とりあえずまだ色々と咀嚼できてないことも多いがそんなことを考えるきっかけとなった。

また原宿ウェブ研究所は原永さんの技術を学ぶ場所だという理解をしていることが多い様に思えるが、実は講師陣には起業家やかの有名な本の編集者がいる。その論理的に説明する方法や、サービス名をどうやって作るのかという発想法も勉強になった。
http://www.hwl.jp/company/ 

こうしたことを含めて異なるバックボーンの人たちと真剣に議論する場所というのは貴重だと感じている。 あとサービス設計の思考方法のフレームワークを教えてもらったのでちょっと実践してみたいと思う。

2011年6月30日木曜日

退職のご連絡

6月30日をもちまして退職しました。多くの方に大変お世話になりありがとうございました。退職後の進路につきましては個人事業主として新サービスの開発をしています。取り急ぎご挨拶まで。皆さん今後ともよろしくお願い致します。

2011年6月25日土曜日

原宿ウェブ研究所 第四回

原宿ウェブ研究所の第四回の講義。
http://www.hwl.jp/

第四回の講義もいつも通りコードレビューから。毎回二人づつを中心レビューを行ってきていて、今回は僕のターンだった。特に思ったことはレビューの際に説明しなくてはならないとを意識することはコードの質の向上につながるということ。僕は説明が冗長だったり、話が飛んだりしやすい。だから説明する時は順序立てて話すことを(これでも)意識している。これをコード中も同様のことで、必要な手順を順序立てることで処理が効率化される。

また今回は第一回にも書いたようにcoworkerとしての取り組みの一環でウェブマーケティングについて説明させてもらった。次回以降、他の人の説明を聞くのも楽しみだが、損得勘定なしに異業界のひとからフィードバックを貰う機会は貴重。SEOやSEMよりFacebook Adsの反響が凄かったのが印象的だった。

講義内容は問題の切り分け方法とバージョン管理について。サーバー監視の方法なども参考になった。そして次回以降は独自の企画の制作に入る。

2011年6月19日日曜日

インサイドジョブを見てきた

















映画インサイドジョブを観てきた。内容はWikipediaより。

2010年のドキュメンタリー映画である。第83回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。リーマン・ショックを始めとする世界金融危機の実態を、専門家や政治家へのインタビューなどを交えて暴いていゆく。

ドキュメンタリー+インタビュー+金融という固い内容だけれども個人的には面白かった。登場人物は金融界のオールスター。著名元投資家ジョージ・ソロス氏、IMFのドミニク・ストロス・カーン専務理事、シンガポールのリー・シェンロン首相、フランスのクリスティーヌ・ラガルド蔵相、コロンビア大学ビジネス・スクールグレン・ハバード学長、ハーバード大学のマーティン・フェルドスタイン教授、ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授、FRBの元議長であるポール・ボルカー氏、ニューヨーク州の元知事であるエリオット・スピッツァー氏など。

映像では元米財務長官のペンリー・ポールソン氏、現米財務長官のティモシー・ガイトナー氏、元FRB議長のアラン・グリーンスパン氏、現FRB議長のベン・バーナンキ氏、元リーマン・ブラザーズCEO(最高経営責任者)のリチャード・ファルド氏、中国銀行業監督管理委員会 主席顧問アンドリュー・シェン氏などらが登場。あとナレーターはマッドデイモンなんだね。


一覧はこちらを参照 http://www.imdb.com/title/tt1645089/fullcredits#cast

内容は映画に譲るとして、ふと思ったこと。ジョージ・ソロス氏は著書「ソロスは警告する」でも書かれているように、自身の哲学である「再帰性」の問題といわゆるユダヤ・キリスト教的な終末論という「直線的な歴史観」とは相容れないものなのでは無いのかということ。

以下、ちょっと難しいけどwikipedia−ジョージ・ソロス−の再帰性の項目。

再帰性の定義として、人間が世界を知識として理解しようする機能を「認知機能」と呼ぶ。また、人間が世界に影響を与えようとし、改造しようとする機 能を「操作機能」と呼ぶ。認知機能においては、世界の現実的な姿が独立変数、観察者の世界理解が従属変数となる。ここで、世界worldの現実的な姿を 「W」、観察者の世界理解understandingを「U」、認知機能(認知cognitionの機能function)を「FC」とする と、"FC(W)→U"と記述できる。一方、操作機能においてはこの関係が逆転して、観察者の世界理解が独立変数、世界の現実的な姿が従属変数となる。操 作機能(操作manipulationの機能function)を「FM」とすると、"FM(U)→W"と記述できる。つまり、UがWを、WをUが規定し あう関係となっており、この双方向的な状況においては確たる結果を生み出すことは不可能となる。
この双方向的な干渉を、ソロスは「再帰性(reflexivity)」と名付けた。


ということを考えるとジョージ・ソロス氏はいわゆるユダヤという視点では異端なのではないいだろうか。こういった端々のことを考えても面白い。あと音楽も意外とかっこ良かった。

原宿ウェブ研究所 第三回

原宿ウェブ研究所の第三回の講義。
http://www.hwl.jp/

第二回の宿題がCakePHPを用いて掲示板を作るというものでハードル結構高めと思ったけど何とかなってよかった。コードレビューをすると個性が出てて面白い。

少年サンデーでKING GOLFというマンガが連載しているのだけれども、いま主人公がキャディーをして修行をするというシーン。キャディをすることで3〜4人のプレーを見て自分ならどうするかを考える。それもそれぞれの力量に置き換える。そうすることで3〜4倍の経験が手に入るという内容。それと近い。コードレビューもそれと同じだと思った。

第三回の講義はDBの設計について。いままでは限りなくシンプルな設計が良いと思っていたが、運用や管理の面においては分けておいたほうが良いケースなどの説明が非常に良かったと思う。

2011年6月6日月曜日

多面体としての現実












事実は多面的。一方からの見方と、別の方向からの見方では、全く異なった象が現れる。そしてその事実に反応して新しい事実が作られる。事実同士の関係性は筋道が通っているかのように見えるが、見方を変えると支離滅裂だったりする。

多面的なのは事実だけではない。行為、目標、価値観、感情、言葉、全てが多面的だ。だから何かに矛盾を感じたり、行き詰まりを感じたら、少し離れて見てみるとそこには新しい関係性が見つけられる。ただ一筋の流れの中ではそれを上手く表現することができない。だから多くの情報は欠如する。そして欠如するからコミュニケーションが生まれるのだ。

原宿ウェブ研究所 第二回

原宿ウェブ研究所の第二回。はじめに前回の宿題のコードレビュー。申込フォームをPHPで作るというものだったが、参加者それぞれの個性が出る。これはやってみないと分からない面白さだった。コードレビューに意義について議論がされてたりする。(例えばhttp://slashdot.jp/developers/article.pl?sid=09/06/25/0029256
実感としては学習の側面では効果がある。ひいてはプロダクトの質も上がるのではと感じた。

第二回の講義の内容はMVCフレームワークを使う。CakePHPのセットアップから〜前回PHPで作ったものをフレームワークでの作り直し。そして最後に簡易掲示板システムの作成の課題。感想としては手を動かさないと理解できない。課題をやることで理解を深めようとおもった。

2011年5月21日土曜日

原宿ウェブ研究所 第一回

今日から原宿ウェブ研究所に参加することとなった。しかも一期生というやつだ。
大学のゼミは二期生で大学院のゼミは一期生。会社は二期生で今回は一期生。

この研究所ではハイブリットエンジニアの製造を行うということだ。しかも二ヶ月という短期間で。技術の習得でだけではなくcoworkerとしてのあり方などについても研究する予定だ。原宿ウェブ研究所の詳細はこちらから
http://www.hwl.jp/

初日はインフラの話からサーバーのセットアップまで。EC2を使うというのが新しい。興味がある方は個別に連絡してくれてもOKです今後も色々と書いて良く予定だけど今日のところはここまで。またちょっとブログの更新が滞り気味でしたがもう少し書いて行きます

2011年2月12日土曜日

21世紀人型ロボット

年初、2011年という年は是非とも10年後のことも考えて貰いたいという話を聞いた。2010年の始まりということだ。なるほどなと思った。そして同時に、ふと、2001年に21世紀のことを考えたのだろうかと思った。もう10年前の事でたぶんドラえもんのことを考えたくらいの曖昧な記憶しか無い。

とある話でGoogle機械帝国の話を聞く。また数年前に聞いたGoogleが僕らの情報をコントロールするという話を思い出す。Facebookも然り。情報はサーバーに蓄えられ制御されていく。今後21世紀はこうした時代なのだろうと思う。産業革命以降、力作業は徐々に機械に取って変わられた。

そう考えると21世紀、情報を処理する作業は機械に取って変わられるだろう。 情報産業に関わっているとそのことを強く思う。集合知、SEO、セマンティックウェブ、全てが情報を如何にして機械的に制御しようとする試みだ。そしてその一部は成功してきている。人間より優れた情報処理能力を持ってきている。

Amazonのレコメンドエンジンと家電量販店の店員さんのおすすめ情報はどちらが信用できるだろう。ひょっとすると店員さんのおすすめ情報はPOSシステムによって吐き出される売れ筋情報をそのまま伝えてるだけに過ぎないかも知れない。落ち着いて考えてみよう。世の中の多くの仕事はそうなりつつある。一見、複雑に見えるような仕事でも、その実は機械やシステムによって吐き出される情報を処理して、どちらが数字が大きくなるかという判断のもと動いているだけに過ぎなかったりする。

情報処理の優位性はもはや機械に傾きはじめている。

もちろん全てがそうということではないが、世の中の大部分の中で人が果たす役割は機械によって吐き出された情報に沿って行動するということになる。21世紀はロボット人間となる時代となるように思える。多くの側面で。

そういった時代に僕らは何をしよう。

2011年1月6日木曜日

2011年の目標












明けましておめでとうございます。
忘れないうちに今年の目標をメモっておこう。
「道に迷わない」
解説は無粋なので省きます。
今年はこれで行きます。