・動画コンテンツ
動画コンテンツが増えてきました。ニコニコ動画が有料配信を始めたり、Googleが2011年のまとめ動画を公開したり、サービスをリリースした際にサービス概要を紹介したり、またやカーンアカデミーにようなラーニングサービスが出てきました。要因としては回線の安定などもありますが、やはりスマートフォンの普及が大きいでしょう。
・ソーシャル化
ウェブ2.0に起きた大きな変化の中にCGMがあります。多くのメディアがユーザーが参加するように置き換わりました。例えばブログ、今まではニュースサイトは見るものでしたが運用する人が出てきました。同じことがソーシャル化して変化しています。ソーシャル化とは「自分を中心に情報を配置する」ということとでも理解しておきましょうか。
自分の位置からタクシーを呼べるiPhoneアプリとかがリリースされたりもしました。同じように、既存のサービスをソーシャル化した回答を考えていくと面白いと思います。
・ストック型からフロー型へ
グーグルが推測するインターネット上の情報量は、6年前が5EB(エクサバイト、エクサバイトは百京バイト)だったのが昨年中ごろには281EBと60倍近くになっていることを挙げた。http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20100216/212828/?ST=nmg_page
2010年の記事なので281EBになったのは2009年のことですが、情報量は増大し続けています。ちなみに単位のまとめは下記の通り。
- キロ(k)・・・103を表す単位
- メガ(M)・・・106を表す単位
- ギガ(G)・・・109を表す単位
- テラ(T)・・・1012を表す単位
- ペタ(P)・・・1015を表す単位
- エクサ(E)・・・1018を表す単位
情報量が増え続ける中での回答として、積み上げた情報ではなく、流れてくる情報に注目する傾向が強くなっています。
・金融に端を発する価値観の変化
ケタ違いの金額が個人によってやり取りされるようになりました。例えばリーマンブラザーズの元CEOリチャード・S・ファルド・ジュニアは1993年から2007年の間に5億ドル(約526億円)の給与を受け取ったとされています。1968年に衝撃を与えた三億円事件がありますが、まさにケタ違いの報酬です。
ハリウッド映画でも小説でもマンガでもアニメでも銀行強盗や身代金の要求がチャチなものになりました。かといって強欲を否定することもできません。そうしてわかりやすい悪役もいなくなりました。ダークナイト、SAW、マネーボール、ヒミズ、なんとなくそれに対する答えを模索している気がします。
・分裂したアイデンティティの許容
キャラクターやアイデンティティは自分が対する社会の鏡像として成立しています。例えば会社で働く自分と、友人と過ごす自分は少し違います。そして別のキャラクターは別の社会があるから成立します。だから友人と会社の上司が同席したらどのキャラクターで行くか迷います。
前のソーシャル化とも繋がってきますが、その社会はインターネットの世界で融合しつつあります。そうした場合、どういう変化が起こるのでしょうか。
・震災と原発が明らかにしたもの
震災と原発は分けて考えてますが、それぞれにおいて個人や社会や組織が直面した時、どのように機能して、また機能しないのかということが明らかになりました。
・独裁体制の終了
チュニジア、エジプト、リビアや金正日の死去、北朝鮮はまだ先行きはわかりませんが独裁体制の多くが終了しました。カストロの辞任も今年ですね。一方で国内の政治局面ではリーダーシップが求められています。
・コンピューターの枠を越えて
スマートフォンやタブレットPC、キンドルなどの発明によってインターネットが引続き開放されて来ています。これらの発明がスティーブ・ジョブスやジェフ・ベゾスの独裁よってつくられたというのも面白いです。インターネット解放戦線は今後どのように展開していくのでしょうか。
・ソーシャルゲームとコンシューマーゲーム
最後にソーシャルゲームです。個人的にソーシャルゲームが面白いゲームになることを望んでいます。またコンシューマーゲームが相対するのはソーシャルゲームユーザーだけではありません。オープンワールド系、FPS、ネットワーク化、モーションセンサーなどを含めてコアゲーマー向けにどういったものが提供されるかが楽しみです。
最後の方はちょっと駆け足になってしまいましたが、2011年に個人的に印象的だったことを列挙してみました。来年こそは良い年でありますように!
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