神奈川県川崎市 生田緑地にある岡本太郎美術館に行ってきた。天気が良く風が気持い良いゆったりとした空間だった。岡本太郎の絵画はギラギラした黒と赤と青と緑と黄が混ざり合って独自の立体感を生み出している。この絵画は実物を間近で見ないとわからないと思う。渋谷駅にある「明日への神話」は圧倒的な存在感があるが、若干遠い。
岡本太郎と言うとエネルギッシュで芸術は爆発だなんて言っているポジティブなイメージがあるが、僕はどうもこの絵画からはそれを感じなかった。どこかに深淵なるダークな感情があるように思える。それとも作品は自分自身を写す鏡ということなのだろうか。ただ絵画と違い立体はコミカルだ。僕はそこに人間らしさを感じる。館内ではビデオも流されていた。その中の言葉を記しておく。正確な言葉については間違っているかも知れません。
芸術は上手くあってはならない。
綺麗であってはならない。
心地よくあってはならない。
綺麗であることと美しいということは
同じように聞こえるが実は正反対である。
手先の綺麗さではなく、むしろ嫌ったらしさや不快感を含め
人間的なものの中に美しさがある。