2011年7月10日日曜日
コミュニティの見え方
ウェブサービスのソーシャル化が進んできている。個人にあわせた検索、情報提供、ECサイト。いまは出来るとこからサービスが提供されているが何処かでローカライズの壁にぶつかる。例えばSEO業界では先日のパンダアップデートは話題となった。パンダアップデートとはざっくり言うと、お金を払って記事を大量生産して検索結果の上位を取ろうとするコンテンツファームへの対策だ。
参考: 今から保存版?究極のGoogleのパンダアップデート対処法
このコンテンツファームの対策は米国を中心にして行われたとの発表があった。なぜ米国を中心にしているのかという点についてはリンク先で下記の様な言及がある。
言語が異なると、たとえばリンクの構造やスパムの状況も違ってくる。ユーザーに対して質の高い結果を提供できるようになるまで、たくさんのテストをしなければならない。
参考:「パンダ・アップデートはまだ日本語サイトには導入されていない」 from Ask Matt! on YouTube
すなわち「被リンクの傾向」、「ユーザー滞在時間」、「テキストの重複率」など全世界で共通の統計方法で判断できることとには限界があり、何処かでローカライズの対応をする必要があるからだ。
先日リリースされたかわいい検索は面白いアプローチの仕方だと思う。この仕組みは絵文字などによってウェブページの雰囲気を読み取る。これは絵文字文化へのローカライズ対応だと思う。
ただしこれでは難しいケースも想定される。例えば\(^o^)/という顔文字があるが、ある人は「人生オワタ」という意味でも見るし、他の人は「やったー」という意味で判断する。 それはこの顔文字がコミュニティによって違う意味で解釈されるからだけれども、そういう状況ではローカライズ対応は難しくなる。
逆を言えばコミュニティを可視化しておく仕組みがあればローカライズは容易になる。そう考えるとGoogleとFacebookとの戦いはコミュニティをどう扱うかとうことになる様な気がする。
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